私たちの理念

食事や生活様式の変化により、世界中の多くの人々が運動不足であると言われています。

運動は糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの慢性疾患に対する治療効果があり、健康的な食事と並びとても重要ですが、ガイドラインに準じた運動を定期的に行っている人は30%にも満たないとされています。

運動は、がん、狭心症、認知症、うつ病の予防と治療においても有益であり、日常生活に運動を取り入れることによって人生の幸福度・満足度が高まることが報告されています。

日本において、社会の高齢化は今後も続くとされ、高齢者のサルコペニアフレイルは大きな問題となっています。定期的な運動により身体機能を維持・向上させ、転倒や骨折を予防することができますが、より早期から運動を開始することが大切です。また、未来の日本社会を担う子供たちが健康的な運動習慣を身に付けることもとても大切です。

インターネット時代となり、IoTの発達は目覚ましく、日常生活のあらゆることがつながり便利になってきています。一方、人々の運動量は減り、病気のリスクが高くなってきています。どんな運動をどうやって生活に取り入れるのか?どうすれば運動を続けることができるか?は難しい問いですが、運動において人と人とのコミュニケーションと適切なフィードバックが重要であることが分かっています。

この度、私たちは、誰にでもできる健康に良い運動を広めることを目的に、日本メディカルエクササイズ協会を設立しました。

当協会の特徴を3つ挙げます。

 

1.     スポーツジムにあるようなトレーニングマシンは使わない。

2.     エビデンス(科学的根拠)に基づいた運動プログラムを作成する。

3.     運動プログラムに武術をベースにした独自の身体操作・呼吸法を取り入れる。

 

当協会は、一般の方および患者さん向けに健康と病気に関する教育・啓蒙活動も行って参ります。また、ヨガやダンス、バレエ、太極拳など各団体の方で、当協会の理念・活動にご賛同いただける場合、団体会員となっていただけると大変うれしく思います。運動と健康をキーワードに会員相互の交流ができれば幸いです。

 

一般社団法人日本メディカルエクササイズ協会 代表理事

内科医・日本スポーツ協会公認スポーツドクター

 

濵﨑秀崇