あけましておめでとうございます。
本年の皆さんのご健康とご多幸をお祈りいたします。
新年1回目のコラムは「足」についてお話したいと思います。
生き物としての人間は直立二足歩行が特徴です。
足は人間にとって”第2の心臓”と言われるほど重要であり、どんなに科学技術が進歩したとしても「あんなの飾りです」なんてことにはならないでしょう。
健脚な人は長生きするということは昔からよく言われてきました。
足の筋肉が病気の予後と関連することも報告されています。貧乏ゆすりが死亡率低下と関連するという研究すらあります。
一方、人間は日常生活でどんどん足を使わなくなっています。
「足が浮腫むんです。」と訴えられる糖尿病の患者さんも多いですが、栄養状態や心臓・腎臓に異常がなく、廃用性(足を使わないことによる)の浮腫みであることもしばしばです。
また、足を使わないことで静脈に血栓ができてしまい、それが原因で浮腫むこともあります。
怖い病気による浮腫みでなければ足を使う運動で予防し改善させることができます。
当協会がお勧めするのは「ゆっくりスクワット」と毛管運動です。
スクワットは誰でも簡単に取り組める筋力トレーニングですが、ゆっくりじわじわと負荷をかけることで足の筋肉をより効果的に鍛えることができます。
3-5秒かけてゆっくりと腰を下ろし、一番低いところで1-2秒ストップ、3-5秒かけてゆっくりと腰を上げます。
正しい姿勢で行えば膝や腰を痛めることはありません。80代の糖尿病患者さんもゆっくりスクワットで足の筋肉が増え糖尿病が良くなりました。
毛管運動は仰向けになって手足を伸ばし、細かく振る運動です。
(出典:https://kenka2.com/articles/2786)
手足の小さな血管にうっ滞した血液を体に戻し、手足の小さな筋肉を鍛える効果があると考えられます。
当協会の運動プログラムに採り入れています。ぜひ皆さんもやってみてください。