インターバルトレーニング

あらゆる人にとって有効な運動療法は、「中くらいの強さの有酸素運動を週に150分以上行うこと」です。

”中くらいの強さ”というのは最大酸素摂取量の40%-60%くらいの強度ですが、より簡単に、”楽ではないけどきついわけでもない”運動のことをいいます。

いわゆる「適度な」運動です。

一方、適度な運動はある程度長い時間続けて行わなければならないため、意地の悪い言い方をすると、”疲れない程度の運動をだらだらと”行うとも言えるわけです。

運動は子供や若い人が行うものではなく、30代‐50代の働き盛りの人(この表現はもはや時代遅れですが)や高齢者こそ取り組んでほしいものです。

しかし、忙しい人が運動する時間を確保するのは容易ではありません。

 

そこで登場したのが高強度インターバルトレーニングです。

必ずしも高強度である必要はありませんが、短時間の運動と短時間の休憩を交互に行うことによって、時間を節約しながら運動によるベネフィットも得ようというトレーニング方法です。

いろいろなプロトコルがありますが、日本で有名なタバタ式では、20秒のきつい運動と10秒の休憩を交互に行います。

これを4-8サイクル行うわけですが、1日に必要な運動時間はわずか2-4分。

実際にやってみると疲れ切ってしまいますが、それが利いている証拠です。

糖尿病患者や高齢者でも有効であったとするエビデンスが報告されてきています。

当協会の運動プログラムにも独自のインターバルトレーニングを組み込んでいます。